大地震が起こる前兆はあるのか?様々に言われていることを解説!
日本は地震の多い国です。
大地震も起こります。
最近では初の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。
8月15日(木)17:00には解除されましたが、その期間落ち着かなかった人も多かったのではないでしょうか。
地震には「小地震(マグニチュード3以上5未満)」「中地震(マグニチュード5以上7未満)」「大地震(マグニチュード7以上)」と分類されていますが、南海トラフはその上を行く「巨大地震」です。
そんな大地震がいつ起きるのかと思うと、気が気ではないですよね。
地震が起こるたびに言われるのが、前兆。
大地震が起きる前には様々な前兆があると言われています。
前兆があれば、わかれば大地震が来る一つの目安として行動しやすいのですが、なかなか難しいものがあるようです。
ではどんな前兆があると言われているのか解説していきます。
大地震が起こるとされている主な前兆
大地震の前に起こるとされている前兆にはどんな現象があるのでしょうか。
ここでは4つの起こるとされている前兆現象をあげました。
私達がなんとなく耳にしている4つの前兆です。
ただこれらがあるからと言って必ずしも大地震が起こるとも、ないから起こらないとも言えないようです。
研究は進んでいるようですが、難しいんですね。
ではどのような前兆とされている現象があるのか、みていきます。
小規模な地震の活発化
これはよく耳にする現象の一つだと思います。
それまで観測されなかったマグニチュード3〜5程度の地震が立て続けに数回発生するというものです。
小規模の地震が頻繁にくると「そのうち大きな地震が来るのかな?」なんて話はしませんか。
小規模の地震が頻繁に起こると、漠然と不安になるのは「大地震の前触れ」なんて言われるからかも知れません。
研究では地震活動が活発化している地域だけではなく、低下して静穏(せいおん)な地域も大地震の可能性は大きいそうです。
「活性化」も「静穏化」もどちらも大地震の前兆を示す異常な状態のようです。
いつでもそんな気がして難しいですね。
地殻変動
地殻変動も大地震が起きる前兆の一つとされています。
「プレートがぶつかると…」「地殻変動が起きて…」という話は地震に関連してよく聞く言葉のような気がします。
そもそも地殻変動というのは、地球表面の状態が変わって動くことを言います。
地殻変動によって地殻の変形が起きますが「水平変動」「上下変動」「傾斜歪み」などいろいろな形であらわれます。
大地震が起きる前には、水平地殻変動や垂直変動(高さ変動)がみられていることが多いそうです。
地下水位の変化
地下水位の変化は昔から言われていることですよね。
昔起きた大地震の際、その前に「井戸水が枯れた」などの話を聞いたことがある人もいるかと思います。
単なる「言い伝え」ではなく、地下水位の低下や温泉湯量が変化したことが報告されていて、「実測値」として記録が残っているそうです。
ただ、これまでは地下水を用いいた地震予測はなくマイナーな分野だったということです。
現在では「深部すべりの地殻変動があったと示すもの」として、地下水の情報も地震予測データとして正式に採用されているそうです。
電離圏の電子変化
大地震が起こる前兆として、電離圏での電子変化もあるそうです。
これは専門的な感じがしますね。
「電離圏」とは地表から約300キロ上空にある電気を帯びた大気のことをいいます。
その電離圏での電子変化が大地震が起こる前兆としてあると言います。
プレートや断層の粘土に含まれる水分が地震前の微小な震動で帯電して、電気が上空に伝わり電離圏の電子の数を変化させるそうです。
電離圏の電子変化は私達が体感できたりするものではないのでわからないですが、研究が進んで精度の高い予知につながると良いですね。
その他様々な大地震の前兆
ここまで大地震が起こる前の前兆として起こるとされている現象を4つ紹介しました。
その他にも動物の行動や空の状態によって、大地震が起こる前兆と言われているものがあります。
みなさんも聞いたことがあるかも知れませんね。
どんな現象があるのか、本当に大地震が起こる前兆なのか、気になりますね。
イルカ・クジラが漂着
大地震が起こる前兆としてよく言われているのが「イルカやクジラが漂着すると地震が起こる」かも知れませんね。
誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
残念ながらイルカやクジラの漂着は地震の前兆とは関係ないようです。
海なし県以外では漂着はどこででも起きています。
そのため地震に影響あるとする根拠は今のところないと言われています。
ペットがいつもと違う動きをする
「地震が起きる前はペットがいつもと違う動きをする」
これも地震が起こる前兆として話される現象の一つかもしれません。
ソワソワとして落ち着きがなくなったり、普段はおとなしい犬が吠えるなどの普段と違う行動をするという話をききます。
迷信とする話もありますが、動物は人間には感じ取れない環境の変化を感知する能力があるとも言われています。
もしかしたら何かを感じ取っているかも知れませんね。
ネズミが街から消える
もしかしたらこの話も聞いたことがあるかも知れません。
「大地震が起こる前に街からネズミが消えた」
1923年(大正12年)の関東大震災では、地震が起こる前に街のネズミがいなくなったというのは有名な話です。
ネズミの集団をみたとの話もあるそうです。
ネズミが集団で動いていたら別の意味でも「ドキッ」としますよね。
雲などの空の変化
これまで動物の話をしてきましたが、空に浮かぶ雲の変化でも大地震の起こる前兆ではないかと話題にのぼることもあります。
今まで見たことのないような形をした雲が見えるといったようなことです。
地震雲と言われているそうですが、「地震雲が見えたら大地震が起こる前兆」とは残念ながら今のところ科学的根拠はないようです。
そもそも「地震雲」というのはないとも言われています。
地震予知は難しい
大地震が起こる前兆はあるのかみてきましたが、前兆と言われているものはまだまだ研究段階で、今現在では地震の予知は難しいとされています。
大きさと場所は大体の見当はつけられるものの、時期を正確に知ることは困難だそうです。
理由は地震は10kmなどの深さで発生するにも関わらず、観察は地表のみで行われているなどの問題点があるようです。
また人間の病気の兆候が人により違うように、地震も場所により前兆現象の出現の様子が異なることも、予知を困難にしているそうです。
地震予知の実現は強く望まれているが、難しい研究となっています。
常日頃から防災対策を
いずれは起こるとされている大地震。
いつ起きるのか、起きたらどんな事態になるのか考えれば考えるほど不安が募ってきます。
大地震が起きたらこんなふうになるといったようなニュースなども最近よく目にします。
ただ不安がっていてもどうしようもありません。
日頃から防災対策を意識していきたいものです。
家族の意識確認
災害が起きたらどうするのか、日頃から家族の意識を一致させておくのは大事なことですね。
避難しなくてはいけなくなったらどこで集合するか、外出していたらどうするかなどです。
防災グッズはどこにあるかの確認も必要ですね。
連絡のとり方の確認もしておくと良いでしょう。
みんなが一緒にいる時ばかりに災害が発生するわけではありません。
家族みんなで色々な意識確認を定期的にしてみてください。
避難場所の確認
避難場所の確認も大事なことです。
地域によって一時避難場所や長期避難場所などの決められた避難場所があると思います。
いざという時に慌てなくてすむように、場所の確認をしておくとよいでしょう。
近所の方とも一緒に確認をしておくと心強いかも知れません。
防災グッズの確認
最近では様々な防災グッズがありますね。
また用意しておくと良いものも都度更新されています。
防災のサイトなどをチェックして、今の自分には何が必要なのかを確認して防災グッズの用意も忘れないようにしたいものです。
食料も上手にストックしておきたいですね。
まとめ
大地震が起こる前兆はあるのかをみてきました。
地殻の変化等で大地震が起こるのを完全に予知できる訳ではまだまだないそうですが、少しでも研究が進んで精度が上がってくれる事を期待したいです。
人は不安なとき、なにかに理由をつけて落ち着こうとする習性があるそうです。
そのため、誤った情報をあえて信じてしまうと言ったことが起きてしまいます。
大地震が起こる前兆として様々なことが言われますが、一つの情報として参考にして鵜呑みにしすぎないように気をつけたいですね。
不安を少しでも解消するために、前兆と上手に付き合いながら防災対策を常に意識していきましょう。