子供の喉に詰まりやすい食べ物とは?子供にとって安心な食べ物って何?
ときどき目にする子供が食べ物を喉に詰まらせてしまう事故。
ニュースになっている事故以外にも、食べ物を喉に詰まらせるのは身近な事故だということを知っていますか。
知ってみると、詰まりやすい食べ物がこんなにあるんだと、驚きます。
子育て中に幸い身近にそういった事故が起こることはなかったですが、人づてに「子供が食べ物を詰まらせて大変だった」と聞くことはありました。
こんなことをきくと、子供に食べ物をあげるのが怖くなってご飯のたびに考えすぎて困ってしまいそうですが、ポイントを押さえればいいんです。
それでも命に関わることでもあるので、喉に詰まりやすい食べ物はどんなものがあるのか、知っておくのはいいことですよね。
子供にとって喉に詰まりやすい食べ物
子供にとって喉に詰まりやすい食べ物は色々あります。
食べ物を喉に詰まらせやすいのは、4、5歳くらいまでとされていますが、小学生の子供でもそういった事故はあります。
単純に年齢だけではないんですね。
これから大人でも詰まりやすい食べ物はもちろんのこと、子供には注意してあげたい食べ物を紹介していきます。
もしかしたら「こんなものまで!」と思う食べ物もあるかもしれませんね。
表面がつるっとしているもの
「表面がつるっとしているもの」と聞いてどんな食べ物が思い浮かびますか。
子供が大好きなアメ玉は代表的なものかもしれません。
まだ上手に「噛む」ということを出来ない子供は、表面がつるっとしていて口の中ですべってしまう食べ物は、上手に噛めずに飲み込んだり、丸呑みをして喉に詰まらせやすいです。
ではどんな食べ物があるでしょうか。
大粒のぶどう・ミニトマト・さくらんぼ・ピーナッツ・枝豆・丸い形のチーズ・うずらのたまご・アメ玉 など
こうして書き出してみると、つるっっと飲み込んでしまいそうな想像ができる食べ物ですね。
大人でも「うっ!」としてしまいそうです。
それでも大人は上手に飲み込んだりしますが、子供はそうはいきません。
ピタッと喉を塞いでしまう危険があるので、気をつけたいですね。
粘着性が強いもの
粘着性が強いものとしてパッと浮かぶのは、お餅でしょうか。
お団子もそうですね。
粘りが強いものは喉に詰まりやすいというのは、大人でもそうなるので子供には気をつけている方も多いでしょう。
粘着性が強い食べ物は何があるでしょうか。
お餅・お団子・パン・イモ類・玉子の黄身 など
唾液を吸収して粘着力が高まる食べ物にも注意が必要です。
一度に詰め込みすぎると唾液を吸収して粘着力が高まり、気道を塞いでしまう危険があるので、気をつけたいですね。
固くて噛みにくいもの
固くて噛みにくい食べ物にも注意してあげてください。
大人にとっては何ともない食べ物でも、幼い子供にとっては固くて噛みにくいものがあります。
ではどういった食べ物でしょうか。
りんご・なし・生の野菜 など
りんごは大人でも噛みにくいことがありますよね。
生の野菜は、スティック野菜をあげるのはよく聞きますが、生の人参は特に硬いので注意してほしい食べ物です。
弾力性があり噛み切りにくいもの
ここで挙げる食べ物は、もしかしたら大人にとっては「噛み切りにくいもの」として意識はしていないかもしれません。
ところが幼い子供にとっては噛み切りにくいものです。
どんな食べ物があるでしょうか。
きのこ類・エビや貝類・こんにゃく類・かまぼこ など
きのこ類は小さく切って食べさせてあげることは出来ますが、こんにゃく類やかまぼこなどは2歳以上になってからあげるのが安心です。
子供が喉に詰まりやすいのはなぜ?
ニュースで子供が食べ物を喉に詰まらせてしまう事故を聞くたびに、子供を持つ親にとってはやりきれない気持ちになります。
そんな事故は少しでも起きてほしくないですよね。
ではなぜ子供は食べ物を喉に詰まらせやすいのか。
その原因をみてみたいと思います。
そしゃく力が弱い
歯が生えきっていない月齢の低い子供は、そしゃく力が弱いのはなんとなくでも分かると思います。
ただ歯が生え揃っても、まだまだ子供のそしゃく力は弱いです。
歯が上手に使えないためです。
4歳以下の子供とは言われますが、個人差があるので5歳くらいまではそしゃく力が弱いと考えてあげてもいいかもしれません。
10歳でもそしゃく力は大人の半分くらいだそうです。
もちろん上手な子もいます。
歯が上手に使えずにそしゃく力が弱いため、噛めないものは丸呑みしてしまって危険なんですね。
飲み込みが上手ではない
これは喉が未発達のため、かつ喉が細いため、まだまだ大人のように上手に飲み込めないことがあります。
3,4,5歳くらいになると一緒のご飯を食べているので、ついつい忘れてしまいがちになるかもしれませんが、まだまだ飲み込みが上手とは言えないのです。
喉に詰まりやすい食べ物は気をつけてあげたいですね。
感情が豊かで元気
喉に詰まらせるのとなんの関係が?と思っているかもしれませんね。
子供は元気で感情も豊かです。
走り回ったり、泣いたり怒ったり笑ったり驚いたりと、とにかく元気です。
それが可愛いのですが、食べ物を食べている時にそうなると、思ってもいないところで飲み込んでしまい「喉に詰まらせてしまう」ということが起きてしまいます。
大人でも思い当たることはありませんか。
喉に詰まらせやすい食べ物を詰まらせないためには
喉に食べ物を詰まらせるというのは、重大な事故に繋がります。
せっかく美味しいご飯を食べているのに、それは本意ではないですよね。
ちょっとした注意で防げるものなら防ぎたいと思っているはずです。
安心な食べ物だけではなく、ちょっとした行動で防げるのならいいと思いませんか。
年齢に合った形状であげる
離乳期はすりつぶしたり、柔らかく煮たりしてあげますよね。
離乳期が終わっても年齢(月齢)に合った形状であげましょう。
表面がつるっとしたものは2等分・4等分してあげるとか、噛み切りにくいものは刻んであげるとかです。
ひき肉は飲みやすい・食べやすいと思われがちですが、ばらばらになって飲み込みにくいため、片栗粉でとろみを付けてあげるのがおすすめです。
幼い年齢であげない
幼い年齢であげないほうがいい食べ物は適した年齢になるまで与えないほうが安心です。
こんにゃく類やかまぼこ、いかなどがそれにあたります。
硬いナッツ類もそうですね。
5歳以下の子供には避けたほうが無難です。
アメ玉やこんにゃくゼリーなどの詰まらせやすい嗜好品も与える年齢を気をつけたい食べ物です。
水分と一緒にあげる
大人も飲み込みにくいパンやイモ類などはもちろんですが、食べ物を食べる時は水分も一緒にあげると飲み込みやすくなります。
常になにか食べる時は水分を用意してあげるといいでしょう。
水やノンカフェインのお茶がおすすめです。
詰め込みすぎない
子供にありがちなのが、早く食べ終わりたくて、またはふざけて口に食べ物を詰め込むことです。
大人もそうですが、口いっぱいに食べ物を入れてよく噛めずに飲み込もうとすると、喉に詰まりやすくなります。
年齢が低くて食べさせてあげる時でも、口に食べ物がなくなってから次の食べ物を入れてあげるようにしましょう。
食事マナーも忘れずに
マナーも大事ですよね。
食べ物を食べるときには歩き回ったりふざけたりしない。
よく噛もうね、大きい食べ物は小さく噛んでから口に入れようねもあります。
楽しく食べるのはとてもいいことだけれども、口に食べ物をいれたまま喋らないなどちょっとしたことで防げるものです。
ちょっとしたことですが大事なことです。
食べ物を喉に詰まらせて重大な事故にさせないためにも食事のマナーも教えてあげたいですね。
まとめ
子供の喉に詰まりやすい食べ物を紹介しましたが、いかがでしたか。
ついついそのまま与えてしまう食べ物にも喉に詰まりやすい危険が潜んでいたのに、驚きを感じた人もいるかも知れません。
もちろん個人差があるので、早くから上手に噛んで飲み込める子供もいます。
小さく切ったり、柔らかくしたり様子を見ながら、喉に詰まりやすい食べ物を上手に食べさせてあげたいですね。
喉に詰まりやすい食べ物といっても、子供の好きな美味しい食べ物もたくさんあります。
一緒に安心して、食べ物を食べる楽しさを味わいたいですね。