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「少年と犬」のあらすじは?ネタバレありでラストはどうなる?

「少年と犬」のあらすじは?ネタバレありでラストはどうなる?
sander@sonia

第163回直木賞を受賞した「少年と犬」が2025年春の3月20日(木)に公開決定となり、再び話題となっています。

題名は知っていたけれど、読んだことない、どんなあらすじ?・映画になると知って気になっている。

そんな人達のために今回は「少年と犬」についてネタバレを含めてあらすじの紹介をしていきます。

そして本を読むのは苦手だけれど、ラストはどうなるの?と思っている方に軽くラストはどうなるのか、紹介していきます。

では「少年と犬」どんなお話なのかみていきましょう。

ネタバレ注意です!

「少年と犬」のあらすじとラストは?

「少年と犬」のあらすじは?ネタバレありでラストはどうなる?

「少年と犬」とはどんなお話なのでしょうか。

題名からわかるのは、「少年と犬の交流のお話なんだな。」

それではそのままです(笑)

それでは興味も何も湧(わ)かないですよね。

そんな単純なものではありません

それでは「少年と犬」とはどんなおはなしなのか、あらすじを紹介します!

そしてラストはどうなるのか?

ラストまでは知りたくない!という方は飛ばしてください。

「少年と犬」のあらすじは?

「少年と犬」の犬は”多聞”。

”たもん”と読みます。

多聞という一匹の犬が西へと向かいその先々で出会った人たちとの交流を描いたストーリーです。

こう書くと犬と人との触れ合いを描いた温かいストーリーのようにも感じられますが、登場してくる人たちはそれぞれに”闇”を抱えています。

そして登場する人々は様々な理由で亡くなってしまうのです。

なんだか切ないですね。

多聞はシェパードと和犬の雑種で、東日本大震災で飼い主を失った犬です。

その多聞がなぜ西に向かうのかというと、仲良しだった少年と再会を果たすため

その少年が題名にある少年です。

ラストはどうなる?

ラストはどうなるのでしょうか。

多聞(たもん)は仲良しだった少年と再会ができるのでしょうか。

5年という歳月をかけて、その間、様々な人に拾われ飼われた多聞は仲良しだった少年との再会をついに果たします。

東日本大震災のあと仲良しだった少年は熊本に引っ越していました。

多聞と少年は再開を果たしハッピーエンドといきたいところですが、そうはいかないのがこのお話です。

ラストは熊本地震に見舞われた少年。

多聞はその時に少年をかばいこの世を去りました。

この結末に納得できるか、できないか。

ラストを知ってもお話を読んでみないとわからないかもしれませんね。

「少年と犬」の6つのあらすじ

「少年と犬」のあらすじは?ネタバレありでラストはどうなる?

全体のあらすじとラストを紹介しました。

東日本大震災で飼い主を失った多聞(たもん)という犬が、仲良しの少年に会うために、様々な人と出会い旅していくお話。

犬好きの方にはどんな交流が待っているのか、興味をそそられる方もいるかも知れませんね。

表題は「少年と犬」ですが、内容はこの出会った人々との交流を描いた6つのストーリーからなる連作短編となっています。

ではその6編それぞれがどんな内容なのか、あらすじを改めて紹介していきたいと思います。

男と犬

ここでは「和正」という男性が登場人物です。

和正は東日本大震災で勤めていた会社が倒産して失業してしまいます。

認知症の母の介護のためにお金を稼ぐため、窃盗団の運転手を務めるようになります。

そこで多聞と出会います。

和正は堅気ではない仕事に手を染め、最後は交通事故で亡くなってしまいます

泥棒と犬

このお話では窃盗団の一員である、外国人のミゲルが登場人物です。

ミゲルは多聞と一緒に新潟県に向けて逃走します。

ここでもミゲルという登場人物は亡くなってしまいます。

死因は何者かによっての銃殺です。

夫婦と犬

ここでは中山という夫婦二人が登場人物になります。

旦那である大貴はトレイランニング中にクマに遭遇し、多聞に助けられます。

これが縁となり多聞を飼うことになります。

大貴は多聞を「トンバ」と呼ぶのに対し、奥さんは「クリント」と呼んでいました。

奥さんは自分勝手な大貴に嫌気が差していました。

そんななか、大貴はトレッキング中に滑落して亡くなってしまいました

娼婦と犬

次のお話では滋賀県で多聞と娼婦の美羽が出会い、ストーリーが進んでいきます。

美羽は多聞を「レオ」と呼んでいました。

そんな美羽は、ギャンブラーでお金の無心ばかりしてくる彼のために風俗店で働いていました。

そんななか、彼の浮気が発覚。

愛想が尽きた美羽は彼を殺害して死体を埋めます。

その帰り道で多聞に出会いました。

その後自首を決意した美羽は多聞を京都の山中に放します。

老人と犬

次に多聞は「弥一」という猟師を営んでいた老人に会います。

弥一は末期がんを患っていて、疎遠になった娘の代わりに自分を看取るために多聞が現れたと信じていました。

ここでも登場人物の弥一は亡くなってしまいますが、死因はがんではありませんでした。

集落の人達に頼まれてクマの駆除のため山に入り、そこで誤射によって亡くなってしまうのです。

少年と犬

この本の表題でもある「少年と犬」。

ここでの登場人物は少年もそうですが、少年の父親である内村徹です。

釜石市で漁師をしていましたが、東日本大震災で被災。

その後、海を怖がるようになった息子”光”のために熊本県に引っ越し、農業を始めました。

農業の帰りに多聞と会い家族で飼うことに決めました。

息子の光は大震災の体験から心を閉ざしていたが、多聞と出会い心を開くようになりました。

「少年と犬」の作者と口コミを紹介!

「少年と犬」のあらすじは?ネタバレありでラストはどうなる?

ネタバレも含め、ざっとあらすじとラストを紹介しました。

多聞はいろいろな人と出会い、会った人々と様々な交流をして旅をしていました。

そんな多聞の話を描いた作者はどんな方なのでしょう。

ご存じの方も多いかもしれませんが、口コミと合わせてここで紹介していきたいと思います。

作者は”馳 星周”

「少年と犬」の作者は”馳星周(はせせいしゅう)”といいます。

馳星周さんとはどんな方なのでしょうか。

小説作家としてのデビュー作は、1996年の当時ベストセラーになった「不夜城」という作品です。

この作品は直木賞候補になりましたが受賞となりませんでした。

その後も度々、直木賞候補になるものの受賞には至りませんでした。

7度目のノミネートとなる163回直木賞に「少年と犬」で受賞しました。

馳星周さんの作風はノワール小説と言われています。

ノワール小説とは…

フランス語の「黒」を意味する「Noir」からくるもの。

犯罪や暗黒街を題材とした小説の一形式。

暗黒小説のこと。

2023年には文庫本として発売されています。

口コミの紹介

それでは「少年と犬」についてどんな口コミがあるのでしょうか。

みてみましょう。

犬好きは涙腺が緩みます。多聞は〈守り神〉と呼ばれているが、〈死神〉のようにも感じました。孤独を嗅いで、寄り添い離れる。多聞と過ごした人々は、温もりを感じつつ、独占欲すら湧いてくるが最終、多聞を手放す。 多聞が本当に会いたかった人物とは…? 多聞と光のように、強くひかれあえる関係はとても羨ましいと思いました。いいなぁ。

昔飼ってたわんこに会いたくなりました…

馳さんらしいアングラな話も交えながらも最後はハートウォームな結末にしてもらえるのは馳さんの好きな犬が主役の作品だから。犬と人は最良の友、だったらこんな奇跡もあり得るはずと思える私も犬好きということなんだろうな。直木賞作品、なるほど納得。

「引用元:https://bookmeter.com/

他の口コミにもありましたが、多聞は「死神」?という気にさせられるお話ではありますが、犬好きにはたまらないようですね。

もちろん好みがあるので、自分には合わなかったというような口コミもありますが、「感動した」「いいお話だった」というような口コミが多数でした。

「少年と犬」の映画の公開が決定!

「少年と犬」のあらすじは?ネタバレありでラストはどうなる?

さてそんな「少年と犬」ですが、この度映画化が決定しました。

2025年春に公開予定だそうです。

本では第1話に登場する「和正」の役で高橋文哉さん、第4話に登場する「美羽」の役で西野七瀬さんのW主演の映画だそうです。

この本の中で描かれている人々と犬のふれあいが、どんな形で映像になっているのか興味をそそられますね。

まだ本を読んでいない人も読んでいる人も楽しめる映画になっていることを期待したいと思います。

まとめ

「少年と犬」のあらすじは?ネタバレありでラストはどうなる?

直木賞を受賞して2025年春に映画の公開が決定した、馳星周さんの「少年と犬」の本のあらすじをネタバレありで紹介しました。

ラストも紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

登場する人々が次々と亡くなっていくのは、なんともやりきれない気持ちになるかもしれませんが、犬にも癒やされそうですね。

ここで「少年と犬」のあらすじを読んだまま映画の公開を楽しみにするのもよし、本を読んで映画との違いを楽しむのもよし。

様々な楽しみ方をしてみてください。

少年と犬

posted with ヨメレバ

馳 星周 文藝春秋 2020年05月15日頃

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ソニア
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体に良い物を、楽しみながら美味しく食べたい今日このごろ。
チョップドサラダがマイブーム♪

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