夏休みの宿題はギリギリになるのはなぜ?余裕をもって終わらせる科学的な方法を紹介!
子供たちはもう少しで夏休み。
この長い休みをどう過ごそうか、考えただけでもウキウキ。
ただ困ったことにいつもたくさん出される夏休みの宿題はいつやろう?
いつもギリギリなんていう子も多いはず。
親御さんも毎年きちんと夏休みの宿題を終わらせることに目を光らせるのは、頭の痛いところ。
「ギリギリじゃなくて早く終わらせなさい!」なんて毎年言っているかもしれませんね。
最近では塾に行っている子も多く、宿題をなくしてほしいという声も上がっているのだとか。
自分も「夏休みの宿題はギリギリだったなぁ〜」なんて思いながら子供には「早めに終わらせたら?」って言うのも変なものです(笑)
毎年ギリギリになって慌てている我が子を見て「この性格自分に似たのかな?」なんて苦笑いしているかもしれませんね。
この「夏休みの宿題をギリギリにならないとやらない」というのは、なぜなのでしょう。
余裕をもって終わらせたいといつも思っているのに。
実はそれは脳のクセや習性が行動させていること。
では余裕をもって終わらせることが出来ないのは、どんなクセや習性があるのか解説していきます。
夏休みの宿題がギリギリなのは脳のクセや習性が原因
いつもギリギリに終わらせる夏休みの宿題。
ついつい宿題は後回しにして、遊びが優先。
「この性格、なんとかしなきゃなぁ」と思いながら毎年そんなことの繰り返し。
「性格」とは個人の感情や意欲などの心のあり方のこと。
「そうそう、この意欲の心のあり方がだめなのよね。」なんて思わないでください。
先ほども触れたように、どうやら性格の問題ではないようなんです。
脳のクセや習性がさせていること。
早速その脳のクセや習性というものがどんなものかみていきましょう。
夏休みの宿題をギリギリにさせる脳のクセって?
ついつい夏休みの宿題を後回しにして、ギリギリになって慌てるというのは、どんな脳のクセなのでしょうか。
それは「ギリギリまで動き出せない」というクセです。
本当はすぐに終わるものなのに(終わらせることができるのに)、長い期間を設定してしまうとギリギリまでかかってしまう。
というより、かけてしまう。
そう言われると、生活の中でも仕事の中でも心当たりはありませんか。
「すぐ終わらせることができるな」と思っていたのに、フタを開けるとギリギリになってしまったという事。
期限内に終えればいい、問題ないと思ってしまう脳のクセがあるようです。
夏休みの宿題をギリギリにさせる脳の習性って?
それでは気がつくとギリギリになって慌ててしまう、脳の習性とはなんでしょうか。
習性とは「同種の動物に一般的にみられる行動の特性」のことをいいます。
人は元来できるだけ楽をしたい生き物。
楽をしたいし、楽しいことだけを考えていたい。
これは脳のクセにも関連しますが、余裕があると無意識にダラダラしてしまうというのがあるようです。
楽をしたいため「面倒なことは後回し」ということです。
脳の習性だから仕方ないかぁと開き直りたいくらいに、色々と心当たりがあって苦笑いですね。
夏休みの宿題がギリギリなのはみんな一緒?
夏休みの宿題をギリギリにならないと終わらせることができないのは、性格ではない。
脳のクセや習性によるものだとわかりました。
それでも早く終わらせる人はいますよね?
ギリギリ派の方が多いような気がしますが、実際どうなのでしょうか。
みんなは夏休みの宿題はいつ頃終わらせていたのか、統計でみてみましょう。
10代〜60代に聞いた「宿題はギリギリになる?」
まずは自分はどうか?どうだったか?
10代〜60代の方の統計です。
- 夏休みの前半には終わらせた … 37%
- 夏休みの後半に終わらせた … 41%
- 最終日に終わらせた … 12%
- 学校が始まってから終わらせた・やらなかった … 10%
これをみてみると前半で終わらせた人も一定数いますが、ギリギリ派の人のほうが多いですね。
学校が始まってから、またはやらなかったなんて強者もいます。
この数字を見ると、自分が学校に通っていた頃に感じたのと同じような気がします。
「宿題が終わらなーい」という言葉が毎年8月の終わりに飛び交っていたのを思い出します(笑)
皆さんはこの数字を見てどう感じますか。
親に聞いた「自分の子供は宿題はギリギリに終わらせる?」
次に親御さんに聞いた、お子さんの夏休みの宿題の終わらせ具合の状況を統計にとったものです。
- 夏休みのはじめの方に終わらせる … 34%
- 夏休みの中間には終わらせる … 22%
- 夏休みの終盤に終わらせる … 25%
- 最終日 … 13%
- 学校が始まってから … 6%
この数字を見ていかがですか。
今の子供たちはきちんと中頃までには終わらせる子が半数以上なんて驚きです。
塾に行っている子が多いからでしょうか。
それでも残りの半数近くは、ギリギリ派ですね。
家では親御さんが日々宿題をするように促している姿が目に浮かびます(笑)
夏休みの恒例行事ですね。
夏休みの宿題を余裕をもって終わらせるためには?
これまで、夏休みの宿題を終わらせるのがギリギリになってしまうのは性格のせいではないと言うのをみてきました。
現代の子供たちもギリギリ派が半数はいます。
いつもギリギリになってしまうけれど、本当は早く終わらせることができるならば終わらせたいと思っている人は多いはず。
何か良い対策はないかと毎年模索している人もいるのでは?
脳のクセや習性を理解して行動してみるのはいかがでしょうか。
脳のクセの仕組みを理解して行動する
先ほど、「ギリギリまで動き出せない脳のクセ」があると紹介しました。
頭でやろうと思ってもギリギリになるまで意欲には直接つながらないようです。
漠然と思っていても行動までいかないのが脳のクセで「ただ考えているだけ」「思っているだけ」になってしまいます。
そこで行動している自分をイメージすると良いそうです。
「〇〇分後には〇〇しよう!」と鮮明なイメージを持ちます。
「それだけでは無理!」という方のために、やることを紙に書き出すということも効果があります。
今はToDoリストなどのアプリがありますが、紙を使って書き出すという作業が良いです。
紙を使って書き出しているうちに整理されますし、パッとみてわかりやすいというのもメリットです。
脳の習性を理解して行動する
脳のクセを知ったうえでできる行動を紹介しましたが、今度は習性を知って上手く行動するというものも紹介しますね。
人としての習性は「できるだけ楽をしたい生き物」「余裕があると無意識にダラダラしてしまう」と紹介しました。
人は考えたくないことは考えない、見たくないものは見ないものです。
心当たりありませんか。
なので、始めようと宿題を目の前に出してもやる気にはならない。
まだ夏休みの終わりまでには時間があるし…とどこかで思ってしまう。
始めたけれどあっちキョロキョロこっちキョロキョロ(苦笑)
子供ならなおさらです。
集中力がないんですよね。
脳の集中力は15分と言われています。
この15分の集中力を利用するのもいい方法です。
集中力を利用して行動する有名なものでは、ポモロードテクニックというのがあります。
25分行動・5分休憩を4セット行うものです。
今回はそのポモロードテクニックとは少し違って15分毎に違うことをするというものです。
15分国語の教科をやったら15分算数をやる…と言ったぐあいに。
これで集中力は持続できるそうです。
仕事ではそうはいかないかもしれませんが、宿題ならいろいろな教科があるので試してみてもいいですね。
まとめ
夏休みの宿題がギリギリになってしまうのは、実は脳のクセや習性というのがわかっていただけたでしょうか。
もしかしたら大人になった今も仕事を終わらせるのがギリギリ!なんて事になっている人もいるかもしれませんね。
何事も余裕をもって終わらせたいですよね。
今回は脳のクセや習性を紹介しました。
そしてすぐに試せる解決方法の一つも紹介させていただきました。
解決方法は習慣でもあるので、できそうな事を少しでも続けてみるのもいいですね。
「夏休みの宿題はギリギリになってしまう」人にとっては、日々「またギリギリだぁ〜」なんて思うことは日常的にあるかもしれません。
性格は変えられないとはよく言いますが、習慣は変えられるので、ぜひ意識して脳のクセや習性を大いに活用してみてください。
そして「余裕で終わった〜」という日々を過ごしましょう。